コロナウイルス対策
コロナ対策 (コロナウイルスのピアノ対策)
直接、人対人には、通常やっているようなマスクやアルコール消毒は実施していますが、ピアノが感染媒体にならないような事も必要かと思われます。
ピアノの鍵盤は、主に「アクリル樹脂」で出来ています。アクリルはアルコールに触れると割れやヒビが入りやすい材質ですから、消毒用のアルコールは使えません。こんな事は、ピアノ調律師として常識の話です。幼稚園や保育園の白鍵がひび割れているのは、大半がアルコールでのクリーニングのようです。
今回のコロナ対策としてピアノしてきた事
次亜塩素酸水が、コロナ対策として浮上してきたのは、消毒用アルコールが手に入りにくくなってきた最近の事ですが、私は、次亜塩素酸水には抗菌作用があると知っていました。
今より知識がなかった頃にはファミレスで使われるような紙おしぼりを使って鍵盤を拭いて、その後、鍵盤に残っている液体の拭き取りにはティッシュペーパーを使っていました。その都度、使い切りで衛生的ですし、紙おしぼりの液体が「次亜塩素酸水」だと思っていたからです。
色々調べていくと、業務用で使われている紙おしぼりには薬剤と防腐剤が使われているとわかり使うのを止めました。
*薬剤はおしぼりを作っているメーカーによって違いがあり次亜塩素酸水ではないようです
次亜塩素酸水の定義は、
「食塩や塩素水を水に溶かして電気分解(電解水)したもの」です。
ちまたで売られている「次亜塩素酸水」には、次亜塩素酸ナトリウムを希釈しPHを調整したものが多いようで、次亜塩素酸水とは呼べないものも多いようです。
医療用や介護用のおしぼりには、アルコールを使っているものと電解水を使っているものと2種類あります。これらのものは、その都度、使い切りタイプですから安心ですが、値段的には、少し高めで、家庭用には不向きかもしれません。毎日使うならスプレータイプの「強力電解水クリーナー」を買うと良いでしょう。これなら、300mlで1000円もしないでしょうし、お得な詰め替え用も販売しています。
電解水を使って拭く場所は、鍵盤とその周辺、それに譜面台周りです。手指が触れるところと、唾液が飛ぶところを重点的にクリーニングです。ピアノの先生や声楽家の方のピアノは、よく飛び散っています。
使い方は、鍵盤やピアノ本体に向かって直接かけないで、一度、柔らかい布に噴霧してから拭いてください。直接、鍵盤に噴霧すると水分ですから鍵盤が上がってこなくなる可能性もあります。
追記
白鍵が象牙で出来ているものはアルコールで拭いて掃除をすることもあります。(人口象牙ではしません)
ウェットティッシュとして販売されているものの殆どが「アルコール」を含ませてあります。
*電解水の使用の判断は自己責任でお願いします。