「大橋ピアノ」とそっくり ディアパソン132 D2
8月は「大橋ピアノ」の調整をしていましたが、下旬に「ディアパソン ピアノ」が入り 「大橋ピアノ」と並行して修理をしていました。このディアパソンのピアノは、当時 最高級仕様の「D2モデル」で「象牙鍵盤」に「レンナーハンマー」が入っているモデルです。しかし、河合楽器の工場で造られているとはいえ 完成精度の詰めが甘く 部品をバラスだけでなくハンマーの植え込みから修正しました。
アクションの解体をして組み直すのですが、外気に触れているセンターピンは変色や錆の発生が起きるので交換をしてからの組み直しです。センターピンの交換が終わるとハンマーアッセンブリを取り付けるのですが弦割りとハンマーが合わず植え込みから修正をしました。
「ディアパソン」を本気で手を入れると、設計者が同じですから、やはり、同じような音色のピアノになりました。と 言うことは、「大橋デザイン」のディアパソンピアノが「大橋サウンド」になっていないのは、作りこみの甘さや調整不良に原因があると言ってもいいでしょうね。
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オマケ画像
ベヒシュタインの「Concet8」とディアパソンの「132」です。ディアパソンの「132」は、このベヒシュタインの「Concert8」がコピー元と言われています。 26ベースの低音(低音が26個)に、ミドルエンドに4キーの巻線(中音の始まり4個が低音と同じ巻線)、総アグラフ(張弦の仕方がグランドピアノと同じ)と全く一緒です。(当然ですが、すべてが一緒と言う訳ではありません)
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高木のつぶやき
「大橋デザイン」のピアノが、こんなに良い状態で弾き比べが出来るなんて滅多にないでしょう。弾き比べに来てください。 「もっと こだわりのピアノにしたい」など、部品交換の希望のある方は、ご相談ください。
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