約100年前のエラールです
今から、100年くらい前のエラールピアノです。
エラールは、フランスのピアノメーカーで、モダンピアノの発展に大きく貢献した
メーカーです。
しかし、このエラールはロンドン製。 当時、イギリスでも生産していたようです。
レピテイションレバーと呼ばれる、素早い連続打弦ができるアクションを
発明した人です。
ピアノ線を張ってあるところが金属ではないため、A(ラ)49は、440Hzでは
ありません。
現在のユニバーサルピッチ A=440Hz が世界共通の音程になったのは
まだ、比較的、新しい出来事です。
この当時では、A=415Hz が、普通だったようなので、このピアノも
A=415Hzで調律されています。
大体、今の音程より半音低い感じです。
何とも言えない、味のある音色がしていて、このピアノで
何の曲を弾いて楽しんでいたことでしょう。
『ゆとりのある家は、少しでも、良い相手が見つかるよう、
女の子にはピアノを習わせていた』と、文献にありました。